伝わる話し方の小さなコツ
話すスピードで印象が変わる
同じ内容を話していても、
話すスピードによって、相手に伝わる印象は大きく変わります。
たとえば——
早口で話すと「勢いがあって情熱的」「頭の回転が早そう」と感じる人もいれば、
「せかせかしていて落ち着かない」と受け取る人もいます。
一方で、ゆっくり話すと「落ち着いている」「安心できる」と感じやすいですが、
あまりにゆっくりすぎると「もどかしい」「自信がなさそう」に聞こえることも。
つまり、話すスピードには印象のバランスがあるのです。
🍃昔の理想のスピードは「少しゆっくりめ」
ひと昔前までは、
普段の会話よりほんの少しゆっくりを意識するのがおすすめでした。
特に、初対面の場やプレゼン・スピーチでは、
聞き手はあなたの言葉を“初めて聞く”ので、
ゆっくり話した方が内容が伝わりやすいと言われていたからです。
ですが、いまや、倍速で動画を見る時代。
その年代の皆様が聴いてくださっていたら「普通」のスピードが遅く感じられるんです。
もちろん、興味のある話や、推しのトークなら、どんなに、ゆっくりでも聴いてもらえますが。。。
今は、倍速!?
今は、話すスピードは普通ぐらいで、「間」を縮めるのが、お勧めです。
ただし、オーディエンスが、動画を倍速で見ない世代の方々がいらっしゃ場合は、やはり、ゆっくり話して差し上げることが大切です。
会場の大きさや、人数、スピーカーの良し悪しによっても変わってきますので、十分に準備をするということも必須になってきます。
また、話の内容や感情によって、スピードを変えるのも効果的です。
・ワクワクした話 → 少し速く、リズミカルに
・大切な部分 → ゆっくり、間を取って
・相手の感情に寄り添う時 → 柔らかく、穏やかに
スピードを**“声の表情”**として使うと、
より伝わる話し方になります。
練習のコツ
原稿を声に出して読んでみて、
「思っているよりゆっくり」を意識してみてください。
そして、「思っているよい早く」を意識してみる。
間を長くしてみたり、短くしてみたりもしてみます。
スマホで録音して聞いてみると、
自分では気づかなかった“速さのクセ”が見えてきます。
話すスピードは、
相手への思いやりそのもの。
「伝えたい」気持ちが大きい人ほど、
つい早口になってしまうことがありますが、
状況をみて、話すことで、言葉がより届きやすくなります。
次に誰かと話すとき、
ほんの少しスピードを意識してみてください。
きっと、相手の表情が優しく変わるはずです。
✨プロフィール
話し方講師/司会・ナレーター
石山空来(いしやま あき)
「声とことばで、人と人をつなぐ」をテーマに、
30年以上にわたりブライダル司会・接遇研修・話し方講座を担当。
現在は、経営者やスタッフ向けに“信頼される話し方”を伝えるほか、
声を整える呼吸法や心を整えるアファメーションも発信中。
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