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声を安定させるウォーミングアップ法

人前で話すとき、声がうわずったり、思ったより小さくなってしまった経験はありませんか?
実は「声の安定」は、話の内容と同じくらい大切な要素です。
どんなに素晴らしい内容を話しても、声が震えていたり聞き取りづらければ、伝わり方が半減してしまいます。

そのために効果的なのが「声のウォーミングアップ」。
スポーツの前に体をほぐすように、話す前に声を整えることで、安定感と説得力がぐっと増します。


1. 姿勢を整える

これが一番大切だと思います。
なぜなら、心と体は連動しているからです。

背筋を伸ばし、胸を軽く開きましょう。
猫背のままだと声がこもりやすくなり、呼吸も浅くなってしまいます。
カカトの上に背骨、背骨の上に頭を乗せるイメージです。
頭は上に引き上げてもらっている意識です。
そうすると、目線が少し上にあがります。
肩を下げるのもポイントです。


2. 呼吸を深くする

声は「息」にのって出るもの。
鼻から息を吸い、お腹(横隔膜)をふくらませる腹式呼吸を意識しましょう。
ゆっくりと息を吐きながら、「あ〜」と声を出すと、体と声が自然にリンクして安定していきます。


3. 唇や舌をほぐす

唇を軽く「ブルルル」と震わせたり、舌を左右に大きく動かしたりしてみましょう。
これだけで口周りがほぐれ、発音がクリアになります。


4. 声の音階を上げ下げする

「アー」と声を出しながら、低い音から高い音へ、そしてまた低い音へとゆっくり移動させてみましょう。
いわゆる“声のストレッチ”です。
無理をせず、自分が気持ちよく出せる音域を広げるだけで十分効果があります。


まとめ

声を安定させるには、体・呼吸・口周りを整えることがカギです。
ほんの数分のウォーミングアップで、声の響きや安定感は大きく変わります。

大切なのは「準備をしてから話す」こと。
あなたの声が安定すれば、自然と自信も増し、聞き手にもしっかりと届いていきますよ。


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