美しい世界
美しい世界 ― 白銀の大地が教えてくれたこと
大阪にいると出会えなかった、
どこまでも広がる真っ白な景色。
札幌で暮らし始めて、初めて体験した
音を吸い込むような白銀の世界。
もちろん、冬の厳しさの中で暮らしておられる方にとって、
雪は決してロマンチックなものばかりではないと思います。
「もう嫌だ」と感じる日もあると伺います。
そのご苦労を思うと、ただ美しいと表現することに
ためらいもあります。
けれど、実際に暮らしてみて感じたのは、
この静かな白さには、
人の心を整える力があるということ。
情報も音も多い日常の中で、
白い世界は、余分なものを一度リセットし、
本来の自分に還らせてくれるような感覚を与えてくれます。

厳しい環境が育てる「優しさ」
この地には、二万年以上も前から人が暮らし、
自然とともに生きてこられたそうです。
厳しい寒さの中だからこそ、
人は譲り合い、助け合い、支え合う。
雪道では自然と道を譲り、
困っている人には手を差し伸べる。
過酷な環境は、
人の強さだけでなく、
優しさも育てるのだと感じました。
自然とともに生きるという選択
自然とともに暮らすということは、
自然を征服することではなく、
調和し、敬い、共に息づくこと。
便利なものを否定するのではなく、
「何を選ぶか」という意識を持つこと。
私たちの身体は、
食べたものででき、
触れたもので影響を受け、
吸い込んだ空気とともに生きています。
命を大切にする価値基準が、
当たり前になる社会へ。
微生物とともに、
大地とともに、
いのちの循環の中で生きる。
そんな バイオライフ を、
日々の小さな選択の中で育てていきたいと思っています。
ビジネスも「選択」の積み重ね
実はこれは、暮らしだけでなく、
ビジネスにも通じると感じています。
目先の利益を追うのか。
それとも、命や人を大切にする価値を軸にするのか。
どんな商品を扱うのか。
どんな言葉を使うのか。
どんな未来をつくりたいのか。
環境が人を育てるように、
私たちの「選択」が、
社会を育てていくのだと思います。
私は、
命の循環に沿ったものを伝える仕事を通して、
本来の自然な暮らしに、限りなく近づいていきたい。
そして同じ想いの方と、
あたたかく、誇りあるビジネスを
育てていけたらと願っています。
厳しい冬の白さが教えてくれたのは、
自然の美しさと、人のあたたかさ。
そして、
「どう生きるか」「何を選ぶか」という問いでした。
すべてに感謝です。
ありがとうございます。
