伝わる話し方の小さなコツ⑤
緊張をコントロールする話し方の心理学
日常の中で、ちょっとした「話し方のコツ」を整えるだけで、
人との関係や印象がぐっと良くなることがあります。
このシリーズでは、すぐに実践できる“伝わる話し方”の小さなヒントをお届けします。
今日は「緊張をコントロールする話し方の心理学」についてお話しします。
🧠 緊張を味方に変える3つの心構え
人前に立つと、誰しも少なからず「緊張」を感じます。
しかし、その緊張を「悪いもの」と捉えるか、「力に変えられるもの」と捉えるかで、結果は大きく変わります。
ここでは、緊張を味方につけるための3つの心構えをご紹介します。
1.緊張は誰にでもある自然な感情と受け入れる
「緊張してはいけない」と思うほど、心も体もこわばってしまいます。
まずは、緊張は誰にでもある自然な反応だと受け入れることから始めましょう。
「今、私は頑張ろうとしているから緊張しているんだ」と認めるだけで、心が落ち着いていきます。
2.完璧を求めすぎず、多少のミスは気にしない
人は“完璧な人”よりも、“等身大の人”に親しみを感じます。
言い間違いや間があっても、それがあなたの魅力の一部になります。
3.「自分だけじゃない」と思うことで不安を軽減
多くの人が同じように緊張しています。
「私だけが緊張しているわけじゃない」と思うだけで、肩の力がふっと抜けていきますよ。
🌿 緊張を和らげる具体的テクニック
① 呼吸と身体のケア
・腹式呼吸で深くゆっくり息を整える(鼻から吸い、鼻から吐く)
・肩や首のストレッチで筋肉のこわばりをほぐす(肩をさげる)
・姿勢を正し、**丹田(おへその少し下)**に意識を集中させると声が安定します
② 準備とイメージトレーニング
・話す内容の要点を紙にまとめて、安心感を得る
・本番の成功シーンや、もしもの時の対応を具体的にイメージする
・何度も練習し、本番に近い環境でリハーサルを行う(正直、これをコツコツすることが一番おすすめ)
③ 話し方と心のコントロール
・ゆっくり話すことで呼吸が安定し、声の震えを抑えられる
・「今、この瞬間」に集中し、「失敗したらどうしよう」を手放す
・人前に出る直前に軽い会話をして、心をほぐす
🎭 緊張を味方にする心理テクニック「セルフ・パペット」
最後にご紹介したいのが、少しユニークな発想法。
それが「セルフ・パペット(自分を人形のように演じる)」という心理テクニックです。
自分を“操り人形”のように俯瞰しながら、
「今日は堂々と話す自分を演じよう」と決めて舞台に立つ。
そうすることで、緊張を客観的に見つめる余裕が生まれます。
目的に合わせて「見られたい自分」を演出できるようになると、
心の揺れに振り回されず、あなたらしい魅力を自然に表現できるようになります。
💫 まとめ
緊張は、あなたが「本気」で臨んでいる証。
そのエネルギーをうまく整えて使えば、
あなたの言葉はより力強く、温かく、人の心に届くようになります。
✨プロフィール
話し方講師/司会・ナレーター
石山空来(いしやま あき)
「声とことばで、人と人をつなぐ」をテーマに、
30年以上にわたりブライダル司会・接遇研修・話し方講座を担当。
一人ひとりの声に寄り添い、伝わる話し方をサポートしています。
